【11月30日 AFP】中国の首都・北京(Beijing)市当局は29日、今年に入って最も高いレベルとなるスモッグ警報を発令し、住民らに室内にとどまるよう求めた。中国北部一帯ではこのところ、危険なレベルの大気汚染が続いている。

 北京市は、肺に深く入り込む2.5ミクロン以下の微小粒子状物質(PM2.5)のレベルが、世界保健機関(WHO)が定める基準値の15倍を超えたことを受け、「オレンジ」警報を発令した。

 北京の米大使館は28日、PM2.5の1立方メートル当たりの量が390マイクログラムを超えたと報告。PM2.5の値は29日には同200マイクログラムを下回ったが、WHOが推奨する安全値の同25マイクログラムを大幅に超えていたという。(c)AFP