水死したシリア難民男児の親族、カナダが受け入れへ
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【11月28日 AFP】トルコの海岸に遺体が打ち上げられ、シリア難民の象徴として世界で大きく報道されたアイラン・クルディ(Aylan Kurdi)君(3)の親族を、カナダが難民として受け入れることになった。カナダ放送協会(CBC)が27日、伝えた。
アイラン君は、シリアの内戦を逃れてトルコで過ごしていた一家がゴムボートでギリシャに渡ろうとした際の事故で水死した。トルコの海岸に流れ着いたアイラン君の遺体の写真は世界のメディアに大きく扱われ、欧州に流入する移民・難民についての世論に大きな影響を与えた。アイラン君の母親と兄もこの事故で死亡した。
カナダ在住のアイラン君のおば、ティマ・クルディ(Tima Kurdi)さんによると、アイラン君の別のおばとおじ、5人のいとこがカナダで難民認定されると同国当局から伝えられたという。
アイラン君のおじは以前、トルコのカナダ大使館に難民申請を行っていたが、書類の不備で棄却されていた。カナダは年内に中東の難民キャンプからシリア難民1万人を受け入れ、2016年2月末までにさらに1万5000人の受け入れを予定している。(c)AFP