英国がデ杯制覇に王手、マレー兄弟がダブルス制す
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【11月29日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2015)は28日、ワールドグループ決勝が行われ、第3試合のダブルスで英国のアンディ・マレー(Andy Murray)/ジェイミー・マレー(Jamie Murray)組が6-4、4-6、6-3、6-2でベルギーのダビド・ゴフィン(David Goffin)/スティーブ・ダルシ(Steve Darcis)組を下し、対戦成績を2勝1敗として優勝に王手をかけた。
鍵を握るダブルスを制した英国は、29日に行われる第4試合のシングルスでアンディがゴフィンを下せば、1936年以来のタイトルを獲得することになる。
27日のシングルスでは、両国のナンバーワン選手である2人は勝利を飾っている。アンディはダブルスの勝利で、今年のデ杯での通算成績を10戦負けなしとした。
アンディは、「ジェイミーのリターンでよりポイントを稼げるようにすることが必要だった。積極的になって、流れがこちらに傾き始めた」と語った。
「他の試合と同じように明日に向けて準備をする。彼(ゴフィン)は世界的な選手で、観客も味方だから厳しい試合になるだろう」
フランダース・エキスポ(Flanders Expo)に詰め掛けた約1万3000人の観客の前で行われた試合の第1セットは緊迫したものとなり、開始31分で初めてのブレークポイントがベルギーに訪れた。しかし、アンディが強烈なファーストサーブを決めてこれを乗り切ると、次ゲームではダルシがスマッシュをミスして逆に英国ペアがセットポイントを握り、アンディがネットプレーでダルシを上回ってこのセットを先取した。
しかし、第2セットの第3ゲームでジェイミーが崩れ、ボレーを3度ミスするとさらにダブルフォールトを犯し、このセットをベルギーのペアが勝ち取った。
マレー兄弟の兄ジェイミーは明らかにベルギーペアの標的となって苦しみ、第3セットの第3ゲームで再びサービスキープに失敗したことで、ベルギーペアは自信を深め始めた。しかしダルシがサービスをキープできずマレー兄弟がゲームカウントを2-2とすると、さらに第5ゲームでゴフィンが崩れ、英国ペアがネット際の攻防で上回った。
次ゲームでジェイミーは三度サービスゲームを落としたが、ダルシも同様にキープできず、6ゲームの間に5度ブレークが生まれた。それでもアンディがいつも通りにサービスをキープし、英国がセットカウント2-1となるリードを奪った。
第4セットの第3ゲームで再びダルシからブレークを奪ったマレー兄弟は、ジェイミーのサービスゲームで7度のブレークポイントを乗り切りゲームカウントを-1とした。こうなればサービスゲームをキープし続けるだけとなった英国ペアは、またもダルシのサービスゲームでブレークを奪い、悠々と勝利を収めた。
29日の第4試合でゴフィンがアンディから勝利を収めた場合、決着は最終第5戦に持ち込まれる。
現時点では、ベルギーはルーベン・ベーメルマンス(Ruben Bemelmans)、英国はカイル・エドモンド(Kyle Edmund)と、ともに初日敗れた選手同士の対戦が組まれている。
それでも、対戦成績が2勝2敗と並べば、ベルギーはダルシ、英国はジェームズ・ワード(James Ward)にそれぞれ選手が代わる可能性もある。(c)AFP/Allan KELLY