アフリカ系米国人、35歳まで生きると確信しているのはわずか半数
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【11月23日 AFP】アフリカ系米国人の若者のうち、35歳まで生きられると確信しているのは約半数だけだという研究結果が18日、発表された。
論文が掲載されたのは、米専門誌「保健・社会行動ジャーナル(Journal of Health and Social Behavior)」12月号。米国で暮らすメキシコ生まれの若者ではその数はさらに低く、38%だったという。
一方、白人の若者では、35歳まで生き延びられると「ほぼ確信」しているのは66%だった。
論文によると、白人米国人とキューバ系米国人の若者では、将来について楽観的な人が圧倒的に多かったという。
米ネブラスカ大学リンカーン(University of Nebraska-Lincoln)校のタラ・ワーナー(Tara Warner)助教(社会学)によると、移民や米国生まれの人種・民族的少数派は、組織レベルでも個人レベルでも人種差別や偏見を経験することが多く、そのことが健康や幸福感の他、現実的もしくは本人が認識する人生のチャンスを阻害しているが、白人はそうした人種差別を受けることがないと指摘する。
迫害や国外退去への不安を含むそうした経験は、人種・民族的少数派や移民にとって慢性的なストレスの原因になる可能性があり、さらには若者たちの間でさえ、幸福感を阻害するという。
論文「Adolescent Survival Expectations: Variations by Race, Ethnicity, and Nativity」は、人種、民族、移民の各団体すべてを通じて、生き延びることへの期待感をパターンとして立証する初めての論文として作成された。
データは、12~25歳の若者1万7100人を対象に行われた全米調査の結果を基にしている。
主執筆者のワーナー氏は、共同執筆者でオハイオ州のボーリング・グリーン州立大学(Bowling Green State University)の社会学教授であるレイモンド・スイッシャー(Raymond Swisher)氏とともに、白人、黒人、メキシコ人、プエルトリコ人、キューバ人、アジア人と自身を特定できる人々に対象を絞って調査を行った。(c)AFP/Kerry SHERIDAN