仏テロ被害の米バンドボーカル、劇場の惨劇語る
このニュースをシェア
【11月23日 AFP】フランスの首都パリ(Paris)で13日に起きた同時テロ事件で、死者130人のうち89人が犠牲になった劇場「バタクラン(Bataclan)」で事件当時に公演を行っていた米ロックバンド「イーグルス・オブ・デス・メタル(Eagles of Death Metal)」のボーカル、ジェシー・ヒューズ(Jesse Hughes)さんが、ニュースサイト「Vice.com」とのインタビューに応じ、死亡した観客の多くは友人を守ろうとして命を落としたと語った。
ヒューズさんは、公開されたインタビュー映像の抜粋の中で、「こんなに大勢の人が亡くなった大きな理由は、たくさんの人が自分の友人を置き去りにしなかったからだ。たくさんの人が、自分を盾にした」と語った。
数人がバンドの楽屋に隠れて犯人の手を逃れようとしたが、ほぼ全員が命を落としたという。「犯人らは楽屋に入り、僕の革ジャケットの下に隠れていた子ども以外の全員を殺した」と、ヒューズさんは涙をこらえながら語った。
インタビューの全編は今週公開される予定だ。(c)AFP