【11月20日 AFP】スウェーデンの治安当局は20日、「テロ攻撃」を計画していた疑いでイラク国籍の男の身柄を拘束し、取り調べを行っていると発表した。同国は、先週のフランス・パリ(Paris)の同時テロを受けて警戒を強めている。

 同国のペーテル・フルトクビスト(Peter Hultqvist)国防相は、同国の主要日刊紙エクスプレッセン(Expressen)に対し、当局は他にも複数の容疑者の捜索を続けていると語った。

 警察によると、19日午後、同国北東部ボリデン(Boliden)にある難民申請を希望する人々のための施設を強制捜査し、イラク国籍のムタル・ムタンナ・マジド(Mutar Muthanna Majid)容疑者の身柄を拘束した。その際、大きな騒ぎなどはなかったという。

 また、スウェーデンの情報機関Sapoの報道官は「捜査は極めて張り詰めた段階にあり、われわれはスウェーデン入国以降の同容疑者の行動と同容疑者が会った人物について非常に高い関心を持っている」と語った。

 129人が死亡し、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した13日のパリでの事件以降、スウェーデンは警戒態勢を強化している。(c)AFP