【11月20日 AFP】米大リーグ(MLB)、2015年シーズンの最優秀選手(MVP)賞が19日に発表され、ナ・リーグはワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)のブライス・ハーパー(Bryce Harper)外野手が、ア・リーグはトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)のジョシュ・ドナルドソン(Josh Donaldson)三塁手が受賞した。

 全米野球担当記者協会(BBWAA)の記者投票でハーパーは30票の1位票を受けて420ポイントを獲得し、全会一致での選出となった。一方のドナルドソンは23の1位票を集めるなど、385ポイントを手にした。

 23歳のハーパーの満票選出は史上最年少記録で、ナ・リーグMVPの獲得年齢では、1970年のジョニー・ベンチ(Johnny Bench)氏、1943年のスタン・ミュージアル(Stan Musial)氏に次いで史上3番目の若さとなった。

 今季は42本塁打を放ち、コロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies)のノーラン・アレナド(Nolan Arenado)とともにナ・リーグの本塁打王となったハーパーは118得点(リーグ1位)を稼ぎ、打率.330、124四球はリーグ2位だった。過去にこの4部門で同一シーズンにリーグ上位2位に入った選手は、ロジャース・ホーンスビー(Rogers Hornsby)氏しかいない。

 またハーパーは、1969年から大リーグに参戦した前身のモントリオール・エクスポズ(Montreal Expos)が2005年にナショナルズとなった同球団では、初のMVP受賞者となった。

 一方のドナルドソンは、1987年のジョージ・ベル(George Bell)氏に次いで、ブルージェイズ史上2人目のMVP受賞選手となった。

 チームを1993年以来となるワールドシリーズに導いたドナルソソンは、両リーグ最多となる123打点、122得点を挙げると、ア・リーグ3位タイの41本塁打を放ち、打率.297を残した。(c)AFP