【11月20日 AFP】フランス国鉄(SNCF)は19日、仏北東部で試験走行中の高速鉄道TGVが脱線し11人が死亡した事故は、ブレーキの遅れが原因だったと発表した。

 脱線したTGVは、古い線路に入る1キロほど手前でブレーキをかけたが遅すぎたという。さらに運転室には事故当時、定員の4人を超える7人がいたことがわかった。

 事故はストラスブール(Strasbourg)北方20キロほどのエクベルスハイム(Eckwersheim)で14日、来春に投入予定の次世代TGV車両が試験走行中に脱線したもの。公式記録では当時、列車に乗っていたのは試験技術者と鉄道関係者49人とされていたが、実際に乗車していたのは10~15歳の子どもを含む計53人で、42人が負傷し11人が死亡した。1981年のTGV開業以来、死者を出した事故は初めて。(c)AFP