自力での中絶試みた女性、米テキサスだけで10万人超 研究
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【11月19日 AFP】米テキサス(Texas)州で、医師の助けを受けずに妊娠中絶を試みた女性が少なくとも10万人に上るとの研究が17日、発表された。妊娠中絶を厳しく規制する同州の州法により、人数は今後さらに増加する見込みという。
研究報告書を執筆した米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(University of California, San Francisco)のダニエル・グロスマン(Daniel Grossman)教授は「テキサス州で、病院を中心とした(中絶)治療へのアクセスが困難になるにつれ、自分で何とかする以外に選択肢がないと感じる女性はさらに増えるだろう」と語った。自力で中絶を試みた女性たちは、ハーブや薬剤を使い、さらには腹部の殴打などを行っていたという。
米連邦最高裁は13日、妊娠中絶の権利に対する規制について、2007年以来初めて審理することで合意した。争点となっているテキサス州の規制の一つは、2013年に共和党多数の州議会を通過し、当時のリック・ペリー(Rick Perry)州知事が署名した中絶クリニックの規制法。同法により、テキサス州内にあった41院のうちおよそ半数がすでに閉鎖された。仮に最高裁が同法を支持した場合、再生産年齢の女性540万人が暮らすテキサス州内の妊娠中絶医院はわずか10か所となる。最高裁の判断は来年6月、米大統領選挙戦のただ中で言い渡される見通し。(c)AFP