【11月19日 AFP】スペイン・プロサッカーリーグ機構(LFP)は18日、レアル・マドリード(Real Madrid)とFCバルセロナ(FC Barcelona)の伝統の一戦、「エル・クラシコ(El Clasico)」などが行われる同国1部リーグ第12節の試合で、13日に起きたパリ(Paris)襲撃事件の犠牲者を悼み、1分間の黙とうを行うと発表した。

 スペイン国内のライバル2クラブが対決するクラシコは、クラブチームの試合では世界で最も注目が集まる対戦の一つで、レアルの本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で行われる今回の試合は、全世界で平均5億人がテレビ観戦するとされている。

 LFPによると、試合開始前に「犠牲者を悼んで」1分間の黙とうをささげ、黙とう中は大型ビジョンに「#TodosSomosFrancia(私たちはフランスとともに)」というハッシュタグが表示される予定だとしている。

 LFPは発表した声明の中で、「そうすることで、プロサッカー界も手を取り合い、犠牲者への哀悼の意、そして犠牲者の家族や友人への連帯を表したい」とコメントしている。

 スペインのホルヘ・フェルナンデス・ディアス(Jorge Fernandez Diaz)内相は、21日に行われるクラシコに向けて、「厳戒態勢」を整えると話している。

 129人が犠牲となり、350人以上が負傷したパリ襲撃事件のあと、欧州サッカーでは、強豪国同士の親善試合が相次いで中止となった。

 ブリュッセル(Brussels)で行われる予定だったベルギー対スペイン戦は、治安に対する懸念が強まっていたため中止となり、ハノーバー(Hanover)で行われる予定だったドイツ対オランダの試合は、爆破予告があったことを受け、試合開始のわずか数時間前に急きょ取りやめとなっている。(c)AFP