【11月18日 AFP】今年1月にパリ(Paris)の本社が銃撃されたフランスの風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)は、同市で先週起きた連続襲撃事件を受け、18日発売の今週号で辛辣(しんらつ)さと反抗心を織り交ぜた風刺画を掲載する。

 発行が待ち望まれた今週号の表紙には、両手にボトルとグラスをかかげて踊り、蜂の巣となった体からシャンパンが噴き出す男性を描いた風刺漫画家ココ(Coco)氏による絵が掲載される。その上には「やつらは武器を持っている」との文言があり、下には「そんなやつらはくそくらえだ、僕らにはシャンパンがある」との言葉が続く。

 同紙は、1月の本社銃撃事件の後、涙を流すイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画と共に、複数の意味に受け取れる「全ては許される」との文言を掲載し、話題を呼んでいた。同紙の編集長リス(Riss)氏は最新号の論説で、イスラム教が「過去20年の間に、過激派が力で無信仰者を根絶させて穏健派を征服しようとする戦場になった」と書き、イスラムについての新たな議論を呼びかけた。

 リス氏はこう付け加えている。「宗教を批判する権利の行使が時に人々をいらだたせるという口実で、われわれは意見の不一致の落とし穴を回避するためにその権利を放棄するべきではない。われわれの生活を支えているあらゆる基本的自由のなかで、この自由こそが、殺人者らが先週の金曜の夜に抹殺しようとしたものなのだ」(c)AFP