パリ自爆現場のシリア旅券は偽造か、セルビアでも発見
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【11月17日 AFP】フランス・パリ(Paris)で13日に起きた連続襲撃事件で、自爆した容疑者の遺体近くで見つかったパスポート(旅券)と同じ名義のパスポートがセルビアで見つかり、所持していた移民の身柄を警察が拘束した。セルビア紙ブリッツ(Blic)が16日、報じた。同紙はどちらのパスポートも偽造だと報じている。
パリ連続襲撃で現場の一つとなった同市郊外のスタジアム、スタッド・ド・フランス(Stade de France)の外では3人が自爆したが、そのうちの1人の遺体の近くから「アハマド・モハマド(Ahmad Al Mohammad)」名義のシリア国籍のパスポートが発見されていた。このことから、襲撃犯の一部はシリア内戦を逃れ欧州に大量に流入した移民にまぎれていたのではないかとの懸念が生じている。
パリで発見されたパスポートと同じ氏名、同じデータで顔写真だけが違うシリア国籍のパスポートはセルビアで14日にみつかり、これを持っていた移民が事情聴取のために警察に拘束された。
ブリッツ紙は「(パスポートを持っていた)2人につながりはないとみられるが、2人ともトルコで別々に、同じ偽造業者からシリア国籍の偽造パスポートを買ったことは明らかで、この件について調査が行われる」と伝えている。(c)AFP