【11月17日 AFP】サッカードイツ代表のヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、17日に予定されているオランダとの親善試合は「自由の象徴」になると語り、仏パリ(Paris)で起きた連続襲撃事件に屈するべきではないと語った。

 独サッカー連盟(DFB)は、ハノーバー(Hanover)で行われる親善試合のキャンセルを検討していたが、この週末中に開催を決断。アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相が閣僚と共に観戦することも決まった。

 13日にパリで発生し、129人の犠牲者を出した一連の襲撃事件を受けて、ドイツ代表チームはフランスとの親善試合の後、会場のスタッド・ド・フランス(Stade de France)で一晩を過ごすことになった。

 ハノーバーでは、安全が最優先だと述べたレーブ監督だが、この試合は政治的に重要な意味を持つとして、テロに立ち向かう意志を示すことは、単なるスポーツイベント以上の価値があると主張した。

 レーブ監督は、「これは明確なメッセージであり、自由の象徴であり、フランスの友人に対する同情と哀悼の気持ちだ。これはフランスのみならず、世界中の友人に対するものだ」とコメントした。

 パリで起きた事件を受けて、レーブ監督は「ドイツとオランダの宿敵対決という宣伝文句は二の次だ」と語った。

 記者会見で緊張の面持ちをみせていたレーブ監督は、スポーツに関する質問を一蹴する一方で、ドイツが親善試合の続行を希望する理由について詳細に語った。

 W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でドイツを優勝に導いたレーブ監督は、「われわれは試合を行い、徹底してプロらしいプレーを見せたい。だが、結果は重要視されるべきではないと思う」とコメントした。