【11月16日 AFP】サッカー元スペイン代表のラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)が15日、所属するニューヨーク・コスモス(New York Cosmos)で北米サッカーリーグ(NASL、米2部相当)優勝を果たし、現役最後の試合で有終の美を飾った。

 コスモスではまた、元スペイン代表のマルコス・セナ(Marcos Senna)も、ラウルと同じくこの試合を最後に現役を引退することが決まっている。

 ラウルを擁するコスモスは、15日に行われたNASLの年間優勝決定戦で、オタワ・フューリー(Ottawa Fury)を3-2で破り、クラブ通算2度目、2013年以来となるタイトルを獲得した。

 マンオブザマッチにはハットトリックを達成したチームメートのガストン・セジェリーノ(Gaston Cellerino)が輝いたものの、主役はこの試合が現役最終戦となったラウルだった。

 かつて在籍したスペイン1部リーグの強豪レアル・マドリード(Real Madrid)で、数々のタイトルを獲得してきた38歳のラウルは、現役最後の試合でフル出場を果たすと、セジェリーノが3得点目を決めた場面ではアシストを記録した。

 ラウルは試合後、「とても幸せだ」と語っている。

「この試合は私にとって現役最後の試合だった。すべてを出し尽くせたことを誇りに思うし、クラブ、チームメート、そしてファンに感謝している。今は幸せだけれど、それと同時にとても悲しくもある」

 ラウルは1994年にレアルでプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせると、レアルに在籍した16年間でリーグ優勝6回、スペイン・スー パーカップ(Spanish Super Cup)優勝4回、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇3回を経験している。

 ラウルが2010年に退団したレアルで記録した通算323得点は、今年9月にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に並ばれるまで、クラブ歴代最多だった。

 ラウルはその後、新天地となったドイツ・ブンデスリーガ1部のシャルケ04(Schalke04)で通算40得点を記録し、2011年にはチームを欧州チャンピオンズリーグ4強に導いた。

 そして2012年にシャルケを去ったラウルは、カタールのアル・サード(Al-Sadd)に加入し、契約期間を終えた2014年にはこのまま現役を終えるかにみえたが、同年末にコスモスと契約を結んだ。(c)AFP