【11月16日 AFP】フランス国鉄(SNCF)は15日、仏北東部ストラスブール(Strasbourg)近郊エクベルスハイム(Eckwersheim)で試験走行中に脱線事故を起こした高速鉄道TGVの車両に、複数の子どもが乗っていたことを明らかにした。TGV史上最悪となった今回の事故の死者は、11人となった。

 14日の脱線事故は、来春に投入予定の次世代TGV車両の試験走行中に起きたもので、公式記録では試験を行う技術者と鉄道関係者49人が乗車していたことになっていた。

 しかし、SNCF広報は「負傷者には、数人の子どもたちが含まれている」と発表。事故当時に乗車していた人数と、そのうち何人が許可なく乗車していたか調査中だと説明した。現在のところ、何人の子どもが乗っていたかは不明だという。

 SNCFによると事故車両は、橋に衝突して脱線し、運河に転落。車体は真っ二つになった。事故原因はスピードの出し過ぎとの見方が出ている。地元検察当局によると、この事故でこれまでに11人が死亡し、37人が負傷、うち12人が重体だという。(c)AFP/Laurent GESLIN