【11月16日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2015)は15日、英ロンドン(London)で開幕し、大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-4、6-2で第6シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)を退けた。

 2005年のアンドレ・アガシ (Andre Agassi)氏以降、最年長で最終戦の出場権を手にしたフェデラーだが、34歳のベテランは、わずか1時間9分で初戦を制した。

 この日、ファンによる2015年の人気投票で1位に輝いたフェデラーは、「受賞を喜ばしく思う。ファン投票による賞だから、喜びもひとしおだ」と述べると、「いつも完璧を目指している。来年も応援してください。その次の年も、次の次の年もね」と続けた。

 今季6勝のフェデラーをタイトル数で上回るのは、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)のみとなっており、直接対決では、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)の決勝でもジョコビッチに敗れている。

 14年連続でツアー・ファイナルの出場権を獲得したフェデラーは、これまで9度の決勝進出で6度の優勝を飾っており、今大会でも初戦から衰え知らずのプレーを見せつけている。

 フェデラーのダブルフォールトなどで、第1セットを2-0としたベルディハだが、四大大会(グランドスラム)通算17勝の強豪がこのまま黙っているわけもなく、第3ゲームのブレークポイントでベルディハが足を滑らせると、フェデラーがブレークバックに成功した。

 ベルディハのサービスゲームにミスが出始めると、4-4の場面でフェデラーが再びブレークを奪い、このまま第1セットを先取した。

 第2ゲームの最初にベルディハのサービスゲームを破ったフェデラーは、そのまま2度目のブレークで快勝を収めた。(c)AFP/Steven GRIFFITHS