【11月15日 AFP】13日夜にパリ(Paris)で起きた連続襲撃事件で、警察は14日、コンサートホール「バタクラン(Bataclan)」で銃を乱射した実行犯1人の父親と兄を拘束し、それぞれの自宅を家宅捜索した。捜査状況に詳しい関係者がAFPに語った。

 この実行犯はバタクランで遺体となって発見され、29歳の仏国籍の男と判明した。父親の自宅はパリから東に約130キロ離れたロミイシュルセーヌ(Romilly-sur-Seine)という小さな町に、34歳の兄の自宅はパリの南に位置するエソンヌ(Essonne)県にある。

 これに先立つ同日、パリ検察のフランソワ・モラン(Francois Molins)検事が語っていたところによると、この実行犯はイスラム過激派に近い人物として警察に把握されていたものの、これまでテロ捜査の対象にはなっていなかったという。

 一連の襲撃はイスラム過激派の犯行とみられ、少なくとも129人が死亡、352人が負傷する仏史上最悪の事態となった。負傷者の多くは深刻な容態にある。(c)AFP