ラージョ・バジェカーノが米2部に新チーム設立、2016年から参戦
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【11月12日 AFP】スペイン1部リーグのラージョ・バジェカーノ(Rayo Vallecano)が、米国に系列チームの「ラージョ・オクラホマ・シティ(Rayo Oklahoma City、ラージョOKC)」を設立し、北米サッカーリーグ(NASL)に参戦することが明らかとなった。スペインのクラブチームが米国市場に参入するのは初めて。
マドリード(Madrid)のバジェカス(Vallecas)地区に本拠地を構えるラージョは、米メジャーリーグサッカー(MLS)に次ぐ実質2部のNASLに2016年から系列チームが参戦することを発表した。
ラージョはこのプロジェクトへの投資額を明らかにしていないが、新たに設立されたラージョOKCはウェブサイトで、ラージョの会長でありオーナーのラウル・マルティン・プレサ(Raul Martin Presa)氏が新チームの株式の過半数を保有するとしている。
新クラブは声明で、「ラージョOKCという名前は、ラージョ・バジェカーノとの例を見ないパートナーシップを端的に表している。ラージョ・バジェカーノは、史上初めて北米のプロサッカーチームに投資したスペインのクラブとなった」と発表している。
また、マルティン・プレサ氏は、「北米の数ある国際都市とともににわれわれのブランドが並ぶのは名誉なこと。オクラホマシティー(Oklahoma City)のピッチにワールドクラスのチームを送り出すことを楽しみにしている」と語っている。
ラージョと同じ赤と白のエンブレムを使用するラージョOKCは、1700万ドル(約21億円)を投じて建設された6500席の新スタジアムを本拠地する。同スタジアムは、試合での収容人数は1万1000人まで増やすことができる見込み。
ラージョは現在5季連続でスペイン1部リーグに所属しているが、財政難苦しんだ歴史を持ち、クラブの財政規模は同地区のレアル・マドリード(Real Madrid)の数分の1しかない。
2011年に発足したNASLは、レアルで活躍した元スペイン代表のラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)が所属するニューヨーク・コスモス(New York Cosmos)など現在11クラブで構成されている。(c)AFP