ハザラ人7人の斬首遺体見つかる、アフガン首都で大規模デモ
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【11月11日 AFP】アフガニスタンで前週末にイスラム教シーア派(Shiite)の少数民族ハザラ人7人の斬首遺体が見つかった事件を受け、首都カブール(Kabul)で11日、犠牲者のひつぎとともに数千人がデモ行進し、犯人に対する裁きを求めた。
女性2人、少女1人を含む7人の遺体は7日、南部ザブール(Zabul)州で発見された。何者による犯行かわかっていないが、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)もしくはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の関連組織による犯行だとして非難の声が上がっている。
カブール西部に集まったデモの参加者は雨の中、犠牲者の写真を掲げ市内の中心部に向かって行進し、タリバンとISを非難するスローガンを叫び、政府による保護と裁きを求めた。
事件の状況はこれまでのところ明らかになっていないが、7人は数か月間にわたって武装集団に人質に取られていたと考えられている。遺体が見つかったザブール州では最近、タリバンの内部抗争が起きていた。
一部の地元当局者はISの同調者による犯行としているが、政府は事件のあった地域を掌握しておらず、事実確認ができていない。また、アフガニスタンの情報当局は10日、タリバンの内部抗争が起きていたことを指摘し、IS関連組織の関与を否定した。(c)AFP