【11月10日 AFP】競売大手クリスティーズ(Christie's)が9日に米ニューヨーク(New York)で開催したオークションで、イタリア出身の画家アメデオ・モディリアニ(Amedeo Modigliani)の作品が1億7040万ドル(約210億円)で落札された。同画家の作品としては過去最高値で、美術品のオークションでの落札額としても史上2番目の高値となった。

 落札されたのはモディリアニの油彩「横たわる裸婦(Nu Couche)」(1917~18年)で、オークションに出品されたのは今回が初めて。9分間にわたる激しい入札合戦の末、電話でオークションに参加した中国人収集家によって落札された。

 美術品オークションでの史上最高落札額は、今年5月に同じクリスティーズのニューヨークでのオークションで落札された、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の油彩画「アルジェの女たち バージョンO(The Women of Algiers (Version O))」の1億7936万5000ドル(約221億円)。

■リキテンスタインも最高値

 9日のオークションではまた米ポップ・アートの代表的な画家、ロイ・リキテンスタイン(Roy Lichtenstein)の版画「ナース(Nurse)」も、同作家の作品で最高値となる9537万ドル(約117億円)で落札された。「ナース」はポップ・アート最盛期に制作され、リキテンスタインの回顧展に欠かせない作品。(c)AFP/Brigitte DUSSEAU