極薄で肌に直接貼れる体温計、東大など開発
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【11月10日 AFP】肌に直接貼り付けられる極薄の体温計を開発したと、東京大学(Tokyo University)の研究者らが、このほど発表した。体温計は非常に薄いシート状のもので25~50度の範囲で計測可能だという。
開発チームには、米テキサス大学(University of Texas)と東京大学の研究者らが参加。チームを率いた東京大学の染谷隆夫(Takao Someya)教授によると、体温計は、黒鉛と半結晶性アクリル系ポリマーでできた回路が施された薄いフィルムで、その厚みは15マイクロメートル、つまり人間の髪の毛の4分の1ほどだという。
染谷教授は、材料は低価格で、生産方法も簡単なため、早ければ3年以内に実用化できるのではと話している。研究の成果は、米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に掲載された。(c)AFP