【11月9日 AFP】ドイツサッカー連盟(DFB)のボルフガング・ニールスバッハ(Wolfgang Niersbach)会長が8日、2006年サッカーW杯ドイツ大会の招致に不正があったとされる問題で「政治的な責任」を取って辞任することを発表した。しかし、不正については身の潔白を主張している。

 ニールスバッハ氏は、「2006年W杯の招致から『Deutschland. Ein Sommermarchen(ドイツ、夏のメルヘン)』の映画公開まで、ずっと活動してきた。(中略)クリーンで、信頼できる、正しいやり方でね」と述べた。

「私が担当するマーケティング、メディア、評価、イベント開催の部門では、非難の余地がなかったと誓って言える」

「だからこそ、9年経ってから関わったこともない金銭のやりとりで多くの嫌疑をかけられるのは、遺憾で悲しいことだ」

 DFBの会長職については、副会長2人が代行することになるという。

 ニュース週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)は先月、DFBが国際サッカー連盟(FIFA)に送金した670万ユーロは、2006年のW杯招致で票の買収に利用されたと報じている。(c)AFP