【11月10日 AFP】ロシア政府は9日、エジプト・シナイ半島(Sinai Peninsula)で発生した旅客機墜落の原因がテロ攻撃だった可能性を初めて認めた。

 ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相は政府系のロシア新聞(Rossiyskaya Gazeta)の取材に対し、「今回発生したことの原因として、テロ行為という可能性は当然ある」と語った。

 乗客乗員224人が全員死亡した同機の墜落については、シナイ半島で活動するイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の傘下組織が犯行声明を出している。英米両政府と国際調査チームは、機内で爆弾が爆発したという見方を強めているが、エジプト当局は同機が攻撃を受けたという証拠はないと主張している。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は6日、エジプト行きの全便の運航停止命令を出したが、ロシア政府はこれまで、テロリストの犯行と断定することは避けてきていた。(c)AFP/Jay Deshmukh