【11月9日 AFP】英連邦各国で戦死者を追悼するリメンバランス・サンデー(Remembrance Sunday)の8日、英国の中心的な戦没者追悼施設であるロンドン(London)の戦没者記念碑(Cenotaph)で式典が行われた。 

 式典では、エリザベス女王(Queen Elizabeth II、89)とデービッド・キャメロン(David Cameron)英首相をはじめ王族と閣僚らが、大勢の退役軍人らが見守る中で献花した。

 オランダのウィレム・アレクサンダー(Willem-Alexander)国王も、第2次世界大戦(World War II)終結後のオランダ解放70周年を記念して花輪をささげた。

 リメンバランス・サンデーは1918年の第1次世界大戦(World War I)の休戦記念日(Armistice Day)である11月11日に最も近い日曜日。

 この日の最も重要な行事は午前11時(日本時間同日午後8時)から2分間の黙とう。ロンドンでは空砲が撃たれ、英国全土で大勢の人が黙とうした。これより先、数千人の退役軍人が戦没者記念碑の前を行進した。この後、国会議事堂の時計塔「エリザベス・タワー(Elizabeth Tower)」に戦死者追悼を象徴するポピー(ケシ)の花が投影された。

 4年に及んだ第1次世界大戦では大英帝国の100万人以上が死亡したが、リメンバランス・サンデーはその後の戦争で死亡した全ての兵士も追悼する日になっている。

 第2次世界大戦(World War II)が終わった1945年以降で戦地勤務の英軍人に死者が出なかった年は1968年だけだと言われている。(c)AFP