少年惨殺の2事件、計6人に死刑判決 バングラデシュ
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【11月9日 AFP】バングラデシュ北東部シレット(Sylhet)で13歳の少年が集団暴行を受け殺害された事件で、同国の裁判所は8日、被告4人に死刑判決を言い渡した。事件では、犯行の様子を捉えた動画がネット上で拡散し、全国的な怒りをよんでいた。
また、同事件から1か月もたたないうちに南西部クルナ(Khulna)で起きた別の13歳少年の拷問・殺害事件でも同日、被告の男2人に死刑判決が下された。
シレットの事件では7月8日、自転車を盗んだ疑いをかけられたサミウル・アラム・ラジョン(Samiul Alam Rajon)君(当時13)が柱に縛り付けられ、命乞いをする中、凄惨(せいさん)な暴行を受けて殺害された。検視の結果、サミウル君には全身に64か所の傷があったことが分かっている。この暴行と殺害の様子を捉えた28分間の動画は、ソーシャルメディアに投稿された後、ネット上で拡散。国内には衝撃が広がり、犯人らに対する極刑を求める抗議デモが行われた。
事件の裁判では、被告10人が有罪判決を受け、うち主犯格を含む4人に死刑、6人に禁錮1年~終身刑が言い渡された。判決を受け、法廷の外に集まっていた数百人もの人々からは歓声があがった。
クルナの事件では、自動車整備士ムハンマド・シャリフ(Mohammad Sharif)被告と助手の男が、元従業員の13歳少年をタイヤ用の空気圧縮機で拷問・殺害したとして、死刑を言い渡された。警察によると、シャリフ被告は少年が同被告の店を辞めて転職したことに腹を立て、空気圧縮機のチューブを少年の直腸に差し込んでスイッチを入れ、少年を殺害したとされる。(c)AFP