【11月8日 AFP】モルディブ外務省は7日、同国のアブドラ・ヤミーン(Abdulla Yameen)大統領暗殺を企てた容疑で、治安当局がスリランカ人の男(27)を逮捕したことを明らかにした。

 同省によると、スリランカ人容疑者が逮捕されたのは2週間前で、9月に発生した今回とは別のヤミーン大統領暗殺未遂事件に関与した疑いでアフメド・アディーブ(Ahmed Adeeb)同国副大統領(当時)が拘束されたのと同じ日だという。

 同省はツイッター(Twitter)に、「スリランカ国民がモルディブ大統領暗殺を計画した容疑で警察に身柄を拘束された」、「捜査により、モルディブ国民数人がこのスリランカ人に報償を支払い、暗殺計画実行を依頼していたことが明らかになった」と投稿。容疑者や暗殺計画を立てた人物の名前については言及していない。

 ウマル・ナシール(Umar Naseer)同国内相は、56歳のヤミーン大統領暗殺計画が過去2か月の間で計3回あったことを明らかにした。スリランカ軍は、男の逮捕について承知していると述べた一方、男が同国軍隊の一員ではないと公表した。

 新婚旅行先として人気の島国モルディブは、同国で初めて民主的に選出されたモハメド・ナシード(Mohamed Nasheed)大統領が2012年2月に発生した暴動後に辞職を強制されて以来、政情不安が続いている。(c)AFP