【11月6日 AFP】ブラジル北部トカンチンス(Tocantins)州の刑務所で、受刑者に訓練されたネズミが監房から監房へ薬物を運搬していたことが分かったと、警察当局が5日、発表した。

 刑務所のジーン・カルロス・ゴメス(Gean Carlos Gomes)所長によると、10月30日、定期点検中の警察官が、尻尾にフックが結び付けられた灰色の小さなネズミを発見した。

「良く飼いならされていて、頭をなでることさえできた」とゴメス所長は語った。

「警察官はこのネズミが監房Aから監房Cへ向かっていることに気付いた。受刑者がネズミの尻尾にワイヤを結び付け、薬物や、携帯電話の部品などを運ばせていたのだ」(ジーン・カルロス・ゴメス所長)

 警察官が監房内を捜索したところ、コカインとマリフアナが見つかった。監視カメラを分析して、ネズミの飼い主を捜す方針だ。

 ネズミは刑務所そばの森で自然に帰された。(c)AFP