ジョコビッチがパリ大会制覇、1季でマスターズ6勝の快挙!
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【11月9日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(BNP Paribas Masters 2015)は8日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-2、6-4で第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に勝利し、同一シーズンにATPワールドツアー・マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)6勝を挙げる史上初の快挙を成し遂げた。
世界ランク1位のジョコビッチは、パリ・マスターズで前人未到の3連覇を達成し、大会通算4度目の優勝を飾ると、シーズンの戦績を驚異の78勝5敗に伸ばした。また、ツアーでは8月23日のウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2015)決勝に敗れて以降、22試合連続で無敗としている。
また、今季の四大大会(グランドスラム)では、6月の全仏オープンテニス(French Open 2015)決勝で、4セットマッチの末にスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に敗れたのを除き、全大会を制している。
決勝を終えたジョコビッチは、「最初のポイントから安定して獲得できた。インテンシティーとショットの強さという面では、上海マスターズ(2015 Shanghai Rolex Masters)で対戦したときと同じようなプレーができたし、ベースラインからの攻撃を維持して、試合の主導権を握った」とコメントしている。
「第2セットの何ゲームかで、彼は試合をひっくり返そうとした。でも僕はタフなプレーを続けて、3-2でサービスゲームを守り、それからはストレートで勝てる確信を得た」
「最終的には、この1週間で最高のプレーだったし、良いタイミングでそれが実行できた」
第1ゲーム以降、8ポイントを連取したジョコビッチは、2014年からの対戦成績を9勝1敗としていたマレーに、どちらが優位かを序盤から見せつけた。
マレーは、ベースラインからの打ち合いを避けるためにドロップショットなどを駆使したが、第7ゲームで再びブレークされると、42分で第1セットを落とした。
第2セットの第3ゲームでもブレークしたジョコビッチは、このまま快勝を収めるかに思われたが、次のゲームでは、マレーがラブゲームでブレークに成功。
パリ・マスターズで初の決勝に進出したマレーは、ここから3-2と逆転し、ジョコビッチの次のサービスゲームにプレッシャーをかける。
しかしジョコビッチはシーズンを通して見せてきた強さを発揮し、3-3とゲームカウントをタイに戻すと、次のゲームで再びマレーのゲームを破った。
そして、第10ゲームのマッチポイントでマレーのバックハンドがアウトとなり、ジョコビッチはガッツポーズをみせた。
ジョコビッチは、28歳にしてマスターズ通算26度目の優勝を飾り、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が持つ最多優勝記録にあと1つと迫っている。(c)AFP/Allan KELLY