ピカソの絵画、裏に別の絵 約82億円で落札
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【11月6日 AFP】米ニューヨーク(New York)で5日に行われたオークションで、スペインの巨匠パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)がキャバレーの踊り子を描いた絵画「La Gommeuse」が6745万ドル(約82億円)で落札された。キャンバスの裏側に別の絵が描かれている珍しい一品だ。
この絵画は、共和党への多額の寄付者として知られる米富豪ビル・コック(Bill Koch)氏が1984年に300万ドル(約3億6500万円)で購入したもの。2000年に行われた修復作業で、裏側にも絵があることが判明し、コック氏にとっては絵画1点分の値段で2点の絵を手にするという棚ぼたの結果となった。
表の踊り子の絵は、1901年に当時19歳だったピカソが自殺した友人の死を悼んで描いた作品。その裏側に100年もの間隠されていたもう一つの絵は、ピカソがなじみの美術商の似顔絵を描いたものだという。
競売大手サザビーズ(Sotheby's)は、予想落札価格を6000万ドル(約73億円)と査定していた。(c)AFP