【11月5日 AFP】インド西部マハラシュトラ(Maharashtra)州で、白内障の手術での不手際により少なくとも14人が片目を失明した。医師や州保健当局者らが5日、明らかにした。

 白内障の手術は通常、危険性が低いとされており、州当局は、医療器具が適切に消毒されていなかったことが原因として病院スタッフを非難した。

 ディーパク・サワント(Deepak Sawant)州保健相はAFPの取材に対し、「医師らの完全な怠慢だ」と語り、医師3人と病院スタッフ数人に停職処分を科すとともに、原因究明のために調査を開始したと述べた。過失が認められた場合には解任処分を下す方針だという。

 被害を受けた患者23人は、術後に痛みと視力喪失を訴え、先月31日にムンバイ(Mumbai)で専門家の治療を受けた。治療を行ったT・P・ラハネ(T.P. Lahane)医師によると、患者は全員、非常に感染力の強い「シュードモナス」と呼ばれる種類の細菌に感染していたが、うち4人は完全に視力を回復したという。(c)AFP