【11月5日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(BNP Paribas Masters 2015)は4日、シングルス2回戦が行われ、大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-1、6-1でイタリアのアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi)に快勝した。

 初戦でほぼ完璧な試合を展開したフェデラーは、シーズン最後のATPワールドツアー・マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)大会で、2011年に地元のジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga)を退けてトロフィーを掲げた経験がある。

 フェデラーは今年、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2015)で唯一のマスターズ優勝を果たしているが、ここまで8大会のうち5回はノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、2回はアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が制している。

 セッピとの戦績を12勝1敗としていたフェデラーは、今年はじめの全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)で唯一の黒星を喫していた。

 収容人数が2万人以上に拡大されたベルシー・アリーナ(Bercy Arena)で初めて試合を行ったフェデラーは、序盤から試合の主導権を握り、わずか10分で4-0のリードを奪った。そしてそのわずか9分後には、6-1で第1セットを先取している。

 フェデラーの速いゲームに追いつけなかったセッピは、第2セットでも0-2とリードを許すと、そこから一方的に試合を封じられ、わずか47分でコートを去ることになった。

 四大大会(グランドスラム)通算17勝のフェデラーは、「こういう試合ができるとうれしい」とコメントし、次戦では第13シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)と対戦する。

「もちろん接戦は好きだし、2、3、4、5時間になっても平気だ。でも、47分で終わらせられるのは、いつだってうれしい。コート上での短い時間に集中力を研ぎ澄まし、ミスを犯さないようにしなくてはならないんだからね」

(c)AFP