【11月4日 AFP】ロシア軍は3日、シリアの反体制派から提供された情報に基づいて24か所を空爆した。同軍幹部が明らかにした。ロシア軍がシリア空爆を開始して以来、反体制派と協力したことを明らかにしたのは今回が初めて。

 ロシア軍幹部は「これらの全ての標的の位置は反体制派の代表者らに提供してもらった」と述べた。ただし、どのグループから情報提供を受けたのかは明らかにしなかった。

 ロシア政府は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」との戦いを強化する目的で「作業調整グループ」を作ったとしているが、参加者の身元は明らかにしていない。

 ロシア国防省は声明の中で、「このような密接な協力によってわれわれは、政府軍部隊と、かつて反政府的だったその他の愛国的部隊の活動を一体化すること、ならびに国際テロリズムという共通の敵に対抗する共同戦線として活動することが可能になるだろう」と述べた。

 ロシア政府はシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の政府軍を支援すべく、今年9月30日にISやその他の「テロ組織」への攻撃を開始し、シリア国内で空爆を実施してきた。(c)AFP/Max DELANY