「不倫」理由に女性を石打ちで殺害、アフガニスタン
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【11月3日 AFP】(一部更新、写真追加)アフガニスタンで、不倫の疑いをかけられた若い女性が、石打ちによって殺害された。地元当局者が2日、AFPに対し明らかにした。石打ちの様子は動画に収められていたとみられる。同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)統治下の暗黒時代の記憶を呼び起こす残酷な処罰だ。
19~21歳とみられるこの女性の名はロクサーナさんと伝えられている。同国のメディアが放映した約30秒の動画では、地面に掘った穴の中に入れられた女性に対し、ターバンを巻いた男たちが無造作に石を投げている。石はおぞましい鈍い音を立てて女性を直撃し、イスラム教のシャハーダ(信仰告白)を繰り返し唱える女性の声は、かん高さを増していく。
当局によると、事件は1週間ほど前、同国中部ゴール(Ghor)州のタリバン支配地域で発生。同州のSeema Joyenda知事の報道官はAFPに対し「メディアで流されている動画は、石打ちで死亡したロクサーナさんに関係するものだ」と語った。同知事によると、ロクサーナさんは「タリバンや地元の宗教指導者ら、またその場に居合わせた軍閥などによる投石を受けて死亡した」という。
同知事は、アフガニスタンに2人しかいない女性知事の一人。同知事によると、ロクサーナさんは家族に自分の意思に反する結婚を強制され、同年齢の男性と駆け落ちしようとしていた。駆け落ちは不倫と同等の行為とみなされている。
知事の報道官によると、相手の男性はむち打ちの罰を受けたという。(c)AFP