【11月5日 AFP】英スコットランド(Scotland)政府は2日、「世界最大規模」となる洋上風力発電所計画を承認した。完成すれば1万9000世帯分の電力供給が可能になるという。

 ノルウェーのエネルギー大手スタトイル(Statoil)は、スコットランド北東部ピーターヘッド(Peterhead)の25キロ沖合に、1基当たりの発電量が6メガワットのタービン計5基を設置する予定。タービンは浮体構造物の上に設置されるため、沿岸からさらに遠い、水深が深い沖合にも設置可能だという。

 スタトイルは声明を発表し、スコットランド北東部の「風の条件は最適」で、石油産業都市アバディーン(Aberdeen)が近いこともあり、しっかりした原油と天然ガスの供給網もあると述べている。

 沿岸から離れた沖合にタービンを設置することにはいくつかの利点がある。風力が強く、海岸からは見えないことや、漁業関係者など海を利用する人々にとっても問題が少ないことなどがそれだ。

 建設工事は来年か再来年に開始される予定。(c)AFP