【11月2日 AFP】中国初の国産中距離ジェット旅客機「C919」の機体が完成し2日、中国商用飛機(COMAC)の上海(Shanghai)工場で政府・業界関係者にお披露目された。国内の航空機産業を発展させ、欧州航空機大手エアバス(Airbus)と米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)の寡占状態にある市場でシェア獲得を目指す。

 狭胴型のC919は座席数168席、最大航続距離は5555キロ。COMAC上海工場で1年以上かけて組み立てが進められていた。

 ただ、COMACの金壮竜(Jin Zhuanglong)会長によれば、試験飛行は当初予定されていた年内ではなく、2016年になるという。また、国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は、初飛行が2017年にずれ込む可能性があると報じている。

 COMACの声明によると、既に517機を受注済み。発注元の大半は中国国内だが、タイなど海外からの注文も少数あるという。(c)AFP