ハロウィーン直前、モンスターの町にコウモリ橋が開通 オランダ
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【10月31日 AFP】オランダ西部にあるモンスター(Monster)という名の町で31日のハロウィーンの数日前に、コウモリの安全な隠れ場となる橋が開通した。
担当した建築会社ネクスト・アーキテクツ(Next Architects)のバート・ロイザー(Bart Reuser)氏によれば、小さな運河の上に約70万ユーロ(約9300万円)をかけて設置された全長約25メートルの橋は、年間を通じてそれぞれの季節に活動する4種類のコウモリの保護を目的としている。コンクリート製で「冬は熱を蓄え、夏はあまり熱くならない」という。
コウモリが冬眠や繁殖活動に使うことができるよう多数の空洞が開いた構造になっている。この橋はコウモリの飛行経路上に架けられ、「コウモリ橋」という愛称が付けられた。
専門家によれば、オランダには約20種のコウモリが生息しており、1973年以降、その全ての種が保護対象に指定されている。しかし欧州全体では生息域の減少により、コウモリの生存の危機が高まっている。
コウモリ橋の設置は地元当局による緑のレクリエーション公園整備計画の一環。コウモリの眠りを妨げないよう自動車の通行は禁じられており、自転車と歩行者しか利用できない。
橋の開通がハロウィーンの直前になったのは「意図したものでは全くなく」偶然だとロイザー氏は言う。実際、オランダでハロウィーンはあまり広く行われてはいない。(c)AFP