【10月31日 AFP】ロシア政府は30日、同国空軍が、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の政府軍を支援するための空爆作戦で、過去1か月間にシリア国内の「テロリストの標的」1623か所を破壊したと発表した。

 ロシア国防省のアンドレイ・カルタポロフ(Andrei Kartapolov)氏はテレビ放映された会見で、「ロシア軍機は1391回の出撃で、テロリストの標的1623か所を破壊した」とし、その中に訓練キャンプ51か所や貯蔵施設131か所が含まれると述べた。

 同氏はその他にも、通信および司令施設249か所、自動車爆弾製造工場35か所、要塞化された要地371か所、野営地および拠点786か所も破壊したと付け加えた。

 ロシアは先月30日からシリアで空爆作戦を行っており、同国が主にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」を標的としているとする作戦の情報を毎日のように発表している。

 しかし、ロシアとは別に空爆作戦を行っている米国とその同盟国は、ロシアによる空爆は、ISとアサド大統領の政府軍の両方と戦闘を続ける反体制派組織を標的としていると主張している。(c)AFP