【10月31日 AFP】シリアでイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に対抗する団体に参加していた活動家とその友人の斬首遺体が30日未明、トルコ南部のシャンルウルファ(Sanliurfa)で発見された。殺害された活動家の所属していた団体「ラッカは静かに虐殺されている(Raqa is Being Slaughtered Silently)」がAFPに語った。

 同団体の創設者アブ・モハマド(Abu Mohammad)氏はインターネットを通じて、同団体の活動家だったイブラヒム・アブドルカデル(Ibrahim Abdul Qader)氏(20)と友人のファレス・ハマディ(Fares Hamadi)氏の斬首された遺体が、ハマディ氏の自宅で「今朝発見された」と述べた。

「ラッカは静かに虐殺されている」は、シリアのIS支配地域における暴力を記録する団体で、フェイスブック(Facebook)のページでISを殺人者と非難していた。

 創設者のアブ・モハマド氏によれば、殺害された2人はISが「首都」と位置付けているシリア北部のラッカ(Raqa)の出身で、ハマディ氏も20代前半だったという。

 過去にも同団体の活動家らがシリア国内で殺害されており、アブドルカデル氏は約1年前にトルコに脱出していた。アブ・モハマド氏は、シリア国外で同団体の活動家が殺害されたのは今回が初めてだと述べた。(c)AFP