南アフリカがアルゼンチン退けW杯3位、ベテラン選手が代表に別れ
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【10月31日 AFP】ラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)は30日、3位決定戦が行われ、南アフリカ代表は24-13でアルゼンチン代表を下した。
3位の座を手にした南アフリカは、多くのスター選手がテストマッチに別れを告げた。
元ニュージーランド代表のジョナ・ロムー(Jonah Lomu)氏とW杯通算トライ数15で並び、ブライアン・ハバナ(Bryan Habana)は新記録にあと1と迫っていた。しかし、自身にとって最後のW杯の一戦となるこの試合でハバナはいくつものチャンスを逃し、後半27分にハイネケ・メイヤー(Heyneke Meyer)ヘッドコーチ(HC)から交代を命じられた。
ロンドン(London)の五輪スタジアム(Olympic Stadium)で南アフリカはJP・ピーターセン(JP Pietersen)とエベン・エツベス(Eben Etzebeth)がトライを挙げ、ハンドレ・ポラード(Handre Pollard)がキックで14点を記録した。
大会初戦で日本に衝撃の敗戦を喫した南アフリカだったが、1999年大会に続く3位に入った。
スカルク・バーガー(Schalk Burger)やこの日主将を務めたビクター・マットフィールド(Victor Matfield)、そしてハバナという2007年大会の優勝を経験した3選手は後半途中に交代となり、約5万5000人の観客からの歓声を受ける中、最後の別れを告げた。
マットフィールドは「もちろん明日(の決勝で)プレーをしたかったが、先週は思い通りにならなかった」と、ニュージーランドに敗れた先週の準決勝について口にした。
「アルゼンチンには大きな敬意を払っている。素晴らしい勝利になった。4位よりも銅メダルの方が良いね」
アルゼンチンはニコラス・サンチェス(Nicolas Sanchez)のドロップゴールとペナルティーによる得点のみにとどまるかと思われたが、ロスタイムに途中出場のファン・パブロ・オルランディ(Juan Pablo Orlandi)がトライを記録した。
サンチェスは今大会の通算得点数を97に伸ばし、得点王に輝くとみられている。決勝でサンチェスを追い抜く可能性が残されているのは、ニュージーランドで63点を挙げているダン・カーター(Dan Carter)と75点を記録しているオーストラリアのバーナード・フォーリー(Bernard Foley)となっている。(c)AFP