難民4歳男児を誘拐した疑い、男を逮捕 ドイツ
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【10月30日 AFP】ドイツ警察当局は29日、難民の4歳男児を誘拐した容疑で男(32)を逮捕したと発表した。男の車からは子どもの遺体が見つかっており、行方不明となっているボスニア出身のモハメド(Mohamed)君とみられるという。
見つかった遺体は猫のトイレ砂の袋に隠されており、死亡してからやや時間が経過しているもよう。検察によると現在、身元確認のため検視が行われているが、容疑者の男の供述によればモハメド君の可能性が高いという。
モハメド君は今月1日、母親に連れられて姉妹と一緒にベルリン(Berlin)にある州保健社会局(LAGeSo)の難民登録センターを訪れた際、行方が分からなくなった。
モハメド君一家はドイツに1年以上居住しており、亡命も既に認められている。この日は、福祉手当を受け取りに家族でセンターを訪れていた。センターにはこのところ連日、数百人に上る移民や難民が登録のため行列を作っており、時に混乱が生じていた。
警察が公開した防犯カメラの映像には、ひげを生やした痩身の男が、ぬいぐるみを持ったモハメド君の手を引いて連れ去る様子が映っていた。警察や関係者は懸賞金をかけて男の行方を追っていたが、容疑者の母親から情報提供があったという。
捜査関係筋は容疑者の動機について詳細を明らかにしていないが、検察によれば、現在のところ外国人嫌悪や性犯罪との関連を示す証拠はないという。(c)AFP