バイルスが女子個人総合で史上初の3連覇、世界体操
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【10月30日 AFP】第46回世界体操競技選手権(46th World Artistic Gymnastics Championships)は29日、英グラスゴー(Glasgow)で女子個人総合の決勝が行われ、米国のシモーン・バイルス(Simone Biles)が史上初の大会3連覇を果たした。
2012年ロンドン五輪金メダリストのカブリエル・ダグラス(Gabrielle Douglas、米国)が銀メダル、ラリサ・アンドレーア・ヨルダチェ(Larisa Andreea Iordache、ルーマニア)が銅メダルを獲得している。
今大会で2つ目の金メダルを手にした18歳のバイルスは、シニア参戦わずか3年目で米国の団体総合連覇に貢献したのに続き、これで通算11個目のメダル(うち金メダル8個)を獲得したことになる。
女子の個人総合で3度のタイトルを獲得したのはロシアのスベトラーナ・ホルキナ(Svetlana Khorkina)以来の快挙となるが、3連覇を達成するのはバイルスが史上初となる。
バイルスは、欧州体操競技選手権(2015 European Artistic Gymnastics Championships)女王のジュリア・シュタイングルーバー(Giulia Steingruber、スイス)を上回る成績で予選を突破すると、決勝では最初の種目である跳馬で15.833点を記録し、この時点で2位のシュタイングルーバーに0.233点差、3位のダグラスに0.533点差をつけてリードを奪った。
続く段違い平行棒でバイルスが14.900点を記録すると、チームメートのダグラスが15.033点をたたき出して0.400点差の2位に浮上。そして平均台では、バイルスがダグラスと共に14.400点を記録し、0.400点差のリードを維持したまま最終種目のゆかに臨むことになった。
女王バイルスは、アクロバティックな演技が続くゆかでマットからはみ出てしまう場面があったものの、同種目最高の15.266点をたたき出して合計60.399点を獲得し、合計59.316点のダグラスを1.083点差に抑えた。
一方、昨年の銀メダリストであるヨルダチェは、予選16位に沈みながらも合計59.107点を獲得して3位に食い込んだ。4位には中国の商春松(Chunsong Shang)、5位にはシュタイングルーバーが入っている。
体操競技の通算メダル獲得数では、アリシア・サクラモーン(Alicia Sacramone)の10個を抜き、バイルスが米国歴代トップとなった。
バイルスは、種目別でも跳馬、ゆか、平均台の予選を1位で突破しており、さらにメダル数を増やす可能性がある。
日本勢では、村上茉愛(Mai Murakami)が合計57.132点で6位、寺本明日香(Asuka Teramoto)が合計56.131点で9位に入った。(c)AFP