ブラッター会長が責任転嫁―FIFAの危機は「プラティニ」が原因
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【10月29日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長が28日、2018年と22年のW杯開催地について、それぞれロシアと米国に内定していたものの、ミシェル・プラティニ(Michel Platini)氏らの変節により、後者はカタール開催に変更されたと明かした。
そしてブラッター会長は、現在FIFAが危機に陥っている原因は、欧州サッカー連盟(UEFA)会長のプラティニ氏と、「往生際の悪い」のイングランドや米国にあったと批判している。
ブラッター会長によると、2022年の米国開催の計画は、プラティニ氏とニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)元仏大統領によって台無しにされ、最終的にカタールが開催地になったとしている。
ブラッター会長は、ロシアのタス通信(TASS)のインタビューに応じ、「2010年当時、われわれ(22人のメンバーからなるFIFA理事会)は2つの決断を下していた。(2018年は)ロシアに行き、2022年に米国へ戻ることだ。つまり、W杯を2大国で開催するつもりだった」と語った。
「それが一変した。サルコジ氏が現在首長を務めるカタールの王子(タミム・ビン・ハマド・ビン・ハリファ・サーニ(Shaikh Tamim Bin Hamad Al-Thani)氏)と会談したあとにね」
「そのフランス・カタール首脳会談の結果、2010年12月の決定投票で、欧州の4票が米国から流れ、14-8(でカタールに決定)という票数になった。その4票が残っていれば、12-10(で米国に決定)だったはずだ」
「米国でのW杯開催が決まっていれば、われわれは今ごろ素晴らしい2018年ロシア大会について話していたはずだ。FIFAの問題ではなくね」
ロシアW杯については、開催を白紙撤回するよう求める声もあるが、ブラッター会長はそうした声を「往生際が悪い」人たちの泣き言と一蹴し、気にかけようともしていない。