【10月29日 AFP】サッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2015-16)は28日、4回戦の第1戦が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は3部のCFビジャノベンセ(CF Villanovense)と0-0で引き分けた。

 メンバーを落としたバルセロナが相手ではあったものの、3部の小クラブであるビジャノベンセにとっては、クラブ史上最も誇らしい夜になった。

 普段はバルセロナB(FC Barcelona B)と同じリーグのスペイン2部B(3部)で戦うビジャノベンセだが、この試合では100パーセント以上の力を発揮した。

 お互いにほとんどチャンスが作れないなか、最もゴールに近づいたのもビジャノベンセだったが、ビクトル・カラトラバ(Victor Calatrava)のシュートは、わずかにクロスバーを越えた。

 両チームは12月2日、ベスト16進出をかけて、バルセロナの本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)で第2戦を戦う。

 バルセロナのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、「正しい姿勢で試合に臨めていたと思うし、この試合で見たものには満足している」と語った。

「勝てると思っていたし、ここに来たのは勝つためだ。いくつかチャンスはあったが、どれも絶好機というわけではなかった。結果は結果。まだ第2戦が残っている」

 一方、ビジャノベンセ主将のアンヘル・パスエロ(Angel Pazuelo)は、うれし涙をこらえながら、欧州王者を封じたチームの守備をたたえた。

 パスエロは、地元テレビ局カナル・プリュス(Canal Plus)に対して、「見ている人も、今日はプリメーラとセグンダBのチームの対戦だとは気づかなかったんじゃないかな。僕らはすべてを出しきった」とコメントしている。

「今の世界最高のチームと対戦できるなんて、夢がかなった。すごく幸せだ。ただ、これで終わりじゃない。第2戦も良い試合をしたい」

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