【10月28日 AFP】ラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)決勝のニュージーランド対オーストラリアを前に、ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)の元指揮官であるエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)氏は、接戦の末にオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)が勝利すると予想している。ジョーンズ氏は、母国オーストラリアの批判を受ける覚悟で、ニュージーランドの強さを絶賛した。

 オーストラリア代表監督として臨んだ2003年大会で、惜しくもイングランドに敗れチームを優勝させることができなかったジョーンズ氏は、今大会で日本代表を指揮し、南アフリカを破る大金星のかじ取りをした。

 ジョーンズ氏は豪AAP(Australian Associated Press)通信の取材に応じ、「統計を見れば、(優れているのは)彼らだと分かる」とニュージーランドの圧倒的な強さを評すと、「テストマッチの成績も最高だ。ラグビーだけじゃなく、どんなスポーツでもあんなに良い成績のチームはいない」とコメントした。

「それを見れば、彼らが一番だということは明白だ」

 2003年のW杯では、ワラビーズが準決勝で宿敵オールブラックスを破る原動力となったジョーンズ氏だが、先週末の準決勝の結果を分析すると、リッチー・マッコウ(Richie McCaw)やダン・カーター(Dan Carter)といったニュージーランドのベテランが、ハッピーエンドを迎えると考えているようだ。

「ニュージーランドは、5ポイント差以内で勝利するだろう。―接戦になるはずだ」

「南アフリカは、準決勝の前半40分間で最高のプレーをしていた。それに勝ったニュージーランドは、本当にすごいと思う。最後まで耐え抜いて、自分たちの試合を信じたんだ。素晴らしいパフォーマンスだったよ」