【10月28日 AFP】アシュトン・カーター(Ashton Carter)米国防長官は27日、シリアとイラクで実施するイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」掃討作戦を強化し、さらなる空爆や、地上での「直接行動」も辞さないとする方針を明らかにした。

 上院軍事委員会の公聴会で証言したカーター長官は、イラク北部のIS収容施設に拘束されていた70人を救出した先週の作戦のような軍事行動を今後も実施する見込みだと明かした。この作戦では、米特殊部隊の隊員1人が死亡した。

 同長官は、「ISIL(ISの別称)に対する日和見的な攻撃における有能なパートナーの支援や、空爆であれ地上での直接行動であれ、そういった作戦の直接展開も辞さない」と話した。

 バラク・オバマ(Barack Obama)政権は、シリアへ地上部隊を派遣することに反対の姿勢を示している。一方で、IS戦闘員らと戦う地元部隊を支援する目的で、「訓練と助言」を行う部隊約3500人がイラク入りしている。(c)AFP/Thomas WATKINS