チェルシーがキャピタル・ワン杯敗退―モウリーニョ監督にさらなる痛手
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【10月28日 AFP】イングランド・キャピタル・ワン・カップ(Capital One Cup 2015-16)は27日、4回戦の試合が各地で行われ、チェルシー(Chelsea)は1-1で迎えたストーク・シティ(Stoke City)とのPK戦に4-5で敗れ、大会から姿を消した。
チェルシーはエデン・アザール(Eden Hazard)が最後のPKを失敗して敗退が決まり、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の立場はさらに苦しいものとなった。
チェルシーは前半33分、ストークのGKジャック・バトランド(Jack Butland)との接触で胸の辺りを痛めたジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)がプレー続行不可能となり、交代を余儀なくされた。
するとストークは後半7分、グレン・ウィーラン(Glenn Whelan)のパスを受けたジョン・ウォルタース(Jonathan "Jon" Walters)が、20メートルの距離から素晴らしいゴールを決め、本拠地ブリタニア・スタジアム(Britannia Stadium)で先制した。
失点を喫したチェルシーは、すぐさま反撃に出たが、クル・ズマ(Kurt Zouma)のシュートは惜しくもゴールにはならなかった。
それでも後半終了間際、チェルシーは負傷のコスタに代わって投入されたロイク・レミ(Loic Remy)がゴールを決め、土壇場で同点に追いついた。
さらには、ケネディ(Robert Kenedy Nunes do Nascimento)に危険なタックルを仕掛けたストークのフィル・バーズリー(Phil Bardsley)が、この日2枚目のイエローカードで退場処分になり、試合は延長戦に突入した。
しかし、延長戦では得点が生まれず、決着はPK戦までもつれた。そして、両チーム合わせて9人全員が成功して迎えた後攻チェルシーの5人目で、アザールのキックがバトランドに止められ、チェルシーの今季公式戦9敗目、さらに昨シーズンに優勝を果たした大会からの敗退が決まった。
チェルシーは24日のウェストハム(West Ham)戦に1-2で敗れた上、モウリーニョ監督が退席を命じられてイングランドサッカー協会(FA)から処分を言い渡されている。
その直後の失態とあって、31日のリバプール(Liverpool FC)戦でモウリーニョ監督にかかる重圧はさらに増すことになった。
チェルシーは現在、プレミアリーグで15位、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)でもグループ3位に甘んじており、英各紙は、状況をすぐに好転させられなければ解任の可能性があると予想している。(c)AFP