性的暴行疑いの警官ら、休職や内勤に カナダ・ケベック
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【10月24日 AFP】カナダ東部ケベック(Quebec)州で複数の先住民女性に性的暴行を加えたとされる制服警官8人が、休暇に出されたり、内勤異動を命じられたりしたことが分かった。同州当局が23日、明らかにした。
5月に初めて被害の訴えがあった後も、警官たちは勤務を続けていた。
リズ・テリオー(Lise Theriault)州公安相は、「ショッキングで容認できない」事実に「動揺」していると述べた。
22日に事件の詳細を報じた公共放送ラジオ・カナダ(Radio-Canada)によれば、同州の警官たちは、モントリオール(Montreal)の北西約500キロのバルドール(Val d'Or)に近いアルゴンキン(Algonquin)で日常的に女性たちを車に乗せ、性行為を強要していたという。
見返りに現金や薬物をもらった女性もいるが、拒否した場合は、暴行されたり、携帯電話を壊され遠く離れた場所に置き去りにされて極寒の中を徒歩で自宅に帰らされたりしたと、女性たちは述べている。
テリオー州公安相は、「はっきりさせたいのだが、これらの犯罪容疑に根拠があるなら、犯罪者は裁判にかけらることになる」と記者会見で涙を浮かべながら話した。
この問題には9人目の警察官が関わったとされているが、その警官は死亡している。(c)AFP