【10月24日 AFP】15F1第16戦米国GP(United States Grand Prix 2015)は23日、悪天候によりフリー走行2回目が中止となり、週末のレース開催が脅かされている。

 豪雨と落雷の危険性があったため、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(Circuit of The Americas)のコースマーシャルは作業をすることができず、セッションは無期限の延期となった。

 一時はセッション開始が期待されたが、医療用のヘリコプターが悪天候により少なくとも2時間は離陸できないことが判明し、セッションの中止が決定した。

 予報通り悪天候が続いた場合、レースは延期、または中止となる可能性があるとパドックのオブザーバーはコメントしている。

 なお、午前中に行われたフリー走行1回目も、雨によるウェットコンディションの中で行われている。

 フリー走行1回目では、米国GPを制して年間優勝に望みをつなぎたいメルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)がトップタイムを計測している。

 現在ドライバーズランキングで首位に立ち、3度目の年間優勝を目指す同じくメルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は5番手、同2位につけるフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は6番手タイムを記録している。

 22日のセッションは、天気予報で週末にかけて観測史上最強のハリケーン「パトリシア(Patricia)」による荒天が報じられていたため、中止がある程度予想されていた。

 悪天候が続いた場合、24日に行われるフリー走行3回目と予選、および25日の決勝にも影響を及ぼす可能性がある。

 予選と決勝の同日開催は、豪雨で予選が延期された2013年のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2013)以来実施されていない。

 なお、2004年と2010年の日本GP(Japan Grand Prix)では、台風により予選が延期となり、決勝の朝に予選が行われている。

 FOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)会長は、「われわれにできることはない。われわれにはやることがあるので構わないが、観客の方には申し訳なく思う。彼らはレースを楽しむためにここに来て、雨の中ずぶぬれになってしまった」と語っている。(c)AFP