【10月20日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手で、米ネバダ(Nevada)州の売春宿で倒れて生命の危機と闘っているラマー・オドム(Lamar Odom)が19日、回復の兆候を見せたことを受け転院することになった。

 芸能情報サイト「E!オンライン(E! Online)」によると、オドムはラスベガス(Las Vegas)の病院から自宅のあるロサンゼルス(Los Angels)近くの医療施設へ移るという。

 オドムが先週意識を取り戻し、週末を通じて回復が見られたことを受けて、医師は転院できる程度に容体が安定していると判断した。報道によると、オドムは腎臓の問題があり透析を続けているものの、飲み込み動作の検査をパスしており、自発的に呼吸している。同サイトによると、オドムは手を使ってコミュニケーションを取っているという。

 2度のNBAファイナル制覇を経験し、現在はテレビ番組などでも活躍しているオドムは、先週ドラッグとアルコールの混合摂取で意識不明の状態となって以降、ラスベガスのサンライズ病院&医療センター(Sunrise Hospital and Medical Center)で集中治療を受けていた。

 この日、オドムのおばであるジャニーン・マーサー(JaNean Mercer)さんの広報担当者は声明で、オドムが回復していることを明かしていた。

「日を追うごとにラマーは強さを増していて、その回復力はすさまじい域まで達しています」

「わわれれが心から愛する王者の家族として、私たちは彼のそばにとどまり続けます」

 声明によれば、オドムは「粘り強い闘志」を持ち、それが「不可能と思えることをやり遂げる、決して乗り越えられない障害」を打ち負かす力になっているという。(c)AFP