【10月19日 AFP】(一部更新)イスラエル警察は19日、南部ベエルシェバ(Beersheba)のバス停留所で前日夜に起きた発砲事件の際に2人目の銃撃犯と誤認されて治安部隊に撃たれ、負傷したエリトリア人男性が死亡したことを明らかにした。この男性は群衆から暴行も受けていたという。

 事件は、拳銃と刃物で武装したパレスチナ人とみられる男がバス停で発砲し、イスラエル軍の兵士1人が死亡、警官4人を含む10人が負傷したもの。発砲した男は現場で射殺されたが、治安部隊員が現場に居合わせたエリトリア人男性を犯人の仲間と誤認して銃撃し、この男性は負傷していた。

 イスラエルメディアによると、このエリトリア人男性はさらに周囲にいた人々から暴行も受けていた。インターネット上には、撃たれて地面に倒れた男性の頭や体を怒った群衆が蹴っている動画が投稿され、広く拡散された。

 イスラエルでは今月に入って暴力事件や衝突が続き、パレスチナ人が全面蜂起するとの懸念が高まっており、ユダヤ人たちに襲撃に備えて武装するよう呼び掛ける政治家も出ている。(c)AFP